ゴム動力機にとって動力ゴムの巻き数はとても重要な要素なんです。ワインダーにはカウンターをつけて何回巻いたかしっかりカウントしています。以前はテープレコーダーに付いていた機械式のカウンターを歯車を介してカウントしていましたが、最近は機械式のカウンターを手に入れることが困難になり、デジタル式が主流になっています。
デジタル表示には、万歩計や産業機械用の本格的なカウンターの他に、電卓を使うこともできます。手元の電卓で試してもらえればわかると思いますが、「+」「1」とキー押した後に「=」キーを繰り返し押すと「1」ずつカウントアップします。この機能を使えば電卓がカウンターになります。
デジタルカウンター
ワインダーにはリードスイッチと磁石を組み込みます。磁石は入力軸に取り付けて軸が1回転したときリードスイッチの接点が1回動作するようにします。このリードスイッチを電卓の「=」キーにリード線で接続すればで完成です。
デジタルカウンター
ワインダーからのリード線はコネクタで電卓と接続しています。電卓はマジックテープでカウンターに取り付けてありますので簡単に電卓を取り外すことができます。これでワインダーのメンテナンスや電卓の不具合をすぐに修理できます。
デジタルカウンター
実は電卓をカウンターに使う大きなメリットがあります。1:5のワインダーは、ハンドル1回転でフックが5回転します。今まではハンドルを回した数を5倍して、ゴムの巻き数をカウントしていましたが、電卓カウンターは「+」「5」とすれば換算しなくても済みます。特にハンドドリルや釣りのスピニングリールを改造したワインダーは比率が半端な数になるので換算の必要が無い電卓カウンターは非常に便利です。もちろん、このまま普通の電卓としても使えます。最近は小型の電卓も大変安く購入できることもメリットですね。