ゴムの準備動力用ゴムはピーナッツスケール機のエンジンにあたります。このゴムひとつでピーナッツスケール機の飛び具合が大きく左右されます。 それぞれの飛行機にピッタリ合ったゴムの幅、長さ、巻き数を見つけ出すことがピーナッツスケール機のもう一つの楽しみでもあります。 |
ゴム現在、普及している高性能ゴムは、FAI Model SupplyのSUPER SPORT (タンスーパースポーツ)です。コンテスト用のTAN SUPER SPORTの他にFUN FLYING用のTAN SPORTもあります。いずれもライトプレーンのキットなどに付いてくる濃いグレーのゴムと比較すると伸び、トルクとも断然、優れています。 入手方法: |
ゴムの保管方法ゴムの劣化要因は 1.紫外線 2.大気中の酸素による酸化 といわれています。 保管が良ければ経年変化はあまり気にしなくて良いようです。 冷蔵庫の中にとも言いますが、これは必要ないと思います。 更に冷凍庫保管には強い反対があります。 ゴムの最大の敵は紫外線です。 広場でふたを開けたままのゴムの箱を直射日光下に放置している人が居ますが、これは論外です。 木陰でも蓋をしている方が無難です。 しかし、大気中の酸素による酸化は大した事はないようです。 結論としてゴムは暗い所になるべく密閉した容器に保管して下さい。 ポリ袋に入れて蓋のできる缶に入れて置けば大丈夫でしょう。 |
ゴムの長さと幅ゴムをループにしたときの長さはフック間隔の1.5~2倍くらいを目安とします。長いゴムを積むことで滞空時間を長くすることができますが長いゴムはほどけた時のたるみが 大きくなるためトリムを狂わせてしまうことがあります。 また、長いゴムを積むと重心位置が後退しますからノーズにバラストをより多く積むことになり、 飛行機が重くなりますから滞空性能は悪くなります。要するにバランスが肝心です。 トルクはゴムの幅で調整します。トルクは飛行に大きな影響 を与えます。そのためにゴムスリッターを使ってゴムを必要 な幅に切り出して使います。 約0.2㎜単位で幅を調整するほどシビアです。 飛行機によって最適なゴムの長さと幅は違います。 これは飛ばしながら試行錯誤を繰り返し、見つけだす以外に方法はありません。 |
リューブリカント(潤滑剤)ゴムは次のような理由により、リューブリカントと呼ばれる潤滑剤を付けてから巻きます。 市販されているリューブリカントには、「シリコーンオイルタイプ」と「シリコーンオイル乳化タイプ」の2種類があります。 入手方法: |
巻き数ゴムの最大巻き数を知るために次のような計算式が知られています。Kは切断係数。 TAN-IIの場合、K = 8.5~9.5 とする。 (例)束の長さ300mm、幅3.2mm、1mm厚のゴム2条、 切断係数 K=8.5とすると (300×8.5) ÷ { (1×3.2×2)の平方根 } = 約1000(回) この数値はあくまでも目安ですから実際はリューブやゴムの傷などいろいろな要因で 最大巻き数は変わります。ゴムが切断する直前は、巻いているとゴリゴリした硬い感 じになります。この感じをつかむことと、いつも巻き数を数えることが大切です。 ですから、ゴムを巻いている最中はみんな無口になります。 |