タイヤの製作方法を変えてみようと思います。これまで使っていた軽量紙粘土は、思ったほど軽くないことと乾燥時に数パーセント収縮するため正確なサイズを期待できないことが欠点でした。
新たに使う材料は、スタイロフォームです。これをくり抜いてタイヤにします。
まずは、試作。
空き缶のスチールから、タイヤの半断面の刃物を切り出し、ピアノ線の 軸にハンダ付してルーターに取り付けます。
これを回転させてスタイロフォームのシートに対して垂直に押し当てます。
最初はボリボリむしれて全くダメでしたが、刃物の形状や、回転速度、押し付ける具合を変えてなんとか先が見えて 来ました。ルータースタンド無しでは無理なようなので、さっき注文しました。あとは、刃物を改良して試作を繰り返すだけです。
半断面刃物を0.5mmの真鍮版、シャフトを2mmの真鍮棒で作り直し。
ルーターをスタンドに固定して試したところ、かなり出来が良くなってきました。
ボリボリむしれることも無く、シューッと削れるようになりました。 原因は、刃物の剛性が足りなかったのと、軸が細くて回転がブレて いたことです。刃物は断面の形状を整えればこのまま使えそうです。次の課題は、スタイロフォームを2.5mm厚で一定にスライスする ことです。
スタイロフォームでは強度に問題があったので、代わりにスチレンペーパーを使うことにしました。これで重さは0.08g、目標の完成重量は0.15g以下です。そろそろスポークを張ってタイヤにしてみたくなりました。